アメリカ大陸では今から約3500年前からチョコレートは長い 間、苦く、刺激の強い「飲み物」でした。 イギリスで19世紀半ばに固形のチョコレートが現れ、世界中 に一気に広まりました。それ以降、多数の菓子メーカーが、 少しでも多くの顧客を獲得しようと競争が激しくなり、コス トを最小限に抑え、生産量を増やすため、大量に収穫できる 品種やその方法を探る必要がありました。
安く大量のカカオ 豆が手に入るおかげで、多様なお菓子を作ることが出来るよ うになった一方で「カカオ豆そのものの品質」が見過ごしが ちになっています。またカカオ豆の取引利益は仲買人や加工 工業者に吸い上げられ、カカオ生産者の貧困、児童労働も問 題視されています。
このような現状から、職人の技と新鮮な材料で高品質のチョ コレートを作ろうという「クラフトチョコレート運動」、 1990年代半ばに第1波としてアメリカから始まった、カカオ 豆の質、風味、持続可能性、倫理の向上を重視し、カカオの 木から完成品まで、チョコレート製造の全工程に細かく気を 配って高品質のチョコレートを作るBean To Barムーブメン トが今、世界中で広まっています。
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